英語のTrailの引きずる、後を追うという意味のとおり逆指値の注文に付いて動きます。 マーケットの動きによって逆指値の価格を引き上げたり引き下げたりする注文方法です。逆指値の設定と同時にトレール幅を設定することによりマーケットの値動きによって自動的に逆指値の価格が変動します。
相場変動の激しい時に逆指値注文にトレール注文をつけてポジションのリスクをより限定的なものに収めるために有効な方法です。
たとえば、現在のUSD/JPYの売値が100.00円の時99.50円の逆指値注文に50銭のトレール注文をつけます。
ケース (1)
- 発注時は売値100円の50銭下の99円50銭を逆指値価格となります。
(もともと100円の売値逆指値99.50円は50銭の幅なのでここでは逆指値価格は同じです)
価格がいったん上昇するとどうなるでしょうか?
- 売値が100.10円に値上がりした時、トレール価格は100.10円の50銭下の99.60円に引きあがります。
さらに売値が100.20円に値上がりした時、トレール価格は100.20円の50銭下の99.70円に引きあがります。
さらに売値が100.40円に値上がりした時、トレール価格は100.40円の50銭下の99.90円に引きあがります。
この時点から売値が下落して行った場合でも、99.90円のままとなり売値が99.90円で成行注文で約定されます。売値が値下がりしてもトレール価格は変動しません。

ケース (2)
また、上記と同じ設定で一度も上昇しないまま売値が下がった場合は逆指値と同じ99.50円で約定になります。値下がりしているのでトレール価格が変動しないためもともと設定していた逆指値が執行価格となるわけです。

ケース (3)
- また、同じように現在のUSD/JPYの売値が100.00円の時。99.60円の逆指値注文に50銭のトレール注文をつけます。発注時は売値の100円の50銭下の99.50円より逆指値の99.60円の方が価格が高いため逆指値価格が有効となり、99.60円です。
価格がいったん上昇するとどうなるでしょうか?
- 売値が100.10円に値上がりした時、トレール価格は100.10円の50銭下の99.60円に引き上がり逆指値価格と同じになります。
- さらに売値が100.20円に値上がりした時、トレール価格は100.20円の50銭下の99.70円になり逆指値価格の99.60円より高くなるので99.70円の方が有効となります。
- この後一度100.10円に下落、売値が値下がりしてもトレール価格は変動しないので99.70円のままです。
- その後再び売値が下落していく場合、99.70円で成行注文で約定となります。

上記の例は売り注文の場合でご紹介しましたが、反対に買いの場合は買値が値下がりするとともにとレール価格は引き下がりますが、買値が値上がりしてもトレール価格は変動しません。またトレール価格と逆指値価格のどちらか低いほうが執行価格となります。
まとめると以下のとおりです。
| |
売り注文 |
買い注文 |
| 逆指値価格の設定 |
売値未満で設定 |
買値以上の価格を設定 |
| トレール価格の変動 |
売値 |
上がる |
下がる |
買値 |
上がる |
下がる |
| トレール価格 |
上がる |
変動しない |
トレール価格 |
変動しない |
下がる |
| 執行価格 |
逆指値価格とトレール価格のどちらか高い方の価格 |
逆指値価格とトレール価格のどちらか低い方の価格 |